東京大学から池上先生、北海道大学から飯塚先生が来学されて、意識、記号、人工生命に関わるカジュアルなセミナーを開催します。
参加自由ですのでご参加ください。
日時:2024年6月25日(火)
場所:京都大学吉田キャンパス総合研究7号館 セミナー室2 (1階 131)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r-y (MAPの68番)
10:35-10:40
開催趣旨説明
谷口忠大
10:40-11:10
重な合わせメカニズムによる記号接地
飯塚博幸(北海道大学 人間知・脳・AI研究教育センター)@Hiro_Iizuka
本発表では、具体的な物理的な事象と抽象的な記号処理を重ね合わせることによって、具象と抽象を区別なく扱うことのできる重ね合わせモデルについて紹介する。これにより、具体的な経験と抽象的な記号操作とを双方向的に対応付けることができるようになる。結果として、世界の物理的事象に関する表象をボトムアップに形成し、表象上に重ね合わされた記号処理を学ぶことで、世界の物理的事象をトップダウン的に予測が可能になり、記号接地と記号操作の身体化が行われることを示す。
11:10-11:40
LLMは意識を持つか
池上高志(東京大学 総合文化研究科・広域システム科学系)@alltbl
ChatGPTをはじめとするLLMは、意識を持つか。われわれは、独自に開発してきたALTER3とchatGPTを組み合わせることで、新しくAIの可能性を探ってきた。その実験をもとに、LLMはALTERの身体性を通して意識を持つか、それを議論したい。
Takahide Yoshida, Atsushi Masumori and Takashi Ikegami: From Text to Motion: Grounding GPT-4 in a Humanoid Robot "Alter3"
https://arxiv.org/abs/2312.06571
Minimal Self in Humanoid Robot “Alter3” Driven by Large Language Model
Takahide Yoshida,∗, Suzune Baba,∗ Atsushi Masumori,∗, and Takashi Ikegami
https://arxiv.org/pdf/2406.11420v1